耕さない田んぼ(その2)
3月16日は種蒔きでした。同じ地球の仕事大学のマイ田んぼで体験済みなので作業はだいたいわかる。その前に3月2日に選別して浸水した種籾はその後どうなったかだ。
12〜13℃で10日間くらい浸水。
発芽抑制物質のアブシジン酸を除去するためだそうだ。野菜の種と同じだ。この仕組みのおかげで植物はその場ですぐに発芽せず、場所や時期をずらして発芽して種(しゅ)を保存することができる。動物みたいに自分で歩けないからね。
浸水の後は20℃で2〜3日催芽処理。
合わせて12〜13日くらい。
この間の温度が管理が大切なんだけど付き添って面倒みるわけにもいかず、スタッフの萩谷さんにお任せでした。萩谷さんに感謝!
催芽後の籾はこんな感じ。
(爪伸びすぎやf^_^;)
先端のすぐ下の膨らんだところから芽と根が出て来る。芽や根がでる直前のこの状態を「鳩胸」といって播種の最適期なのだ。中には少し芽が出ちゃった籾もあるけど大丈夫。
さていよいよ種蒔き。
苗箱を用意します。
このままだと土が漏れちゃうので小さな穴があいた薄いプラスチックシートを敷きます。
次に培土を入れます。
培土の表面を平らにするためスクレーパーでなぞります。
催芽した種籾は一箱あたり76g(約2000粒)
数えた人がいるのかな?
これを培土の上に均一に手蒔きします。
これがなかなか難しい。どうしてもムラができる。性格の出る作業。自分は元来ええ加減だから高いところからパラパラと落とす。
その後に水をやります。
苗箱を並べてジョウロで均一に水を掛ける。
水やりの次は種籾の上に覆土を重ねます。
角材で苗箱の高さの面で平らにします。
こうして苗箱が出来上がる。
できた苗箱を20箱づつ積み上げる。
この山が6つ。120箱。面積にして6反分。
面積何倍やろ。
山が完成したらシートを被せます。
遮光と保温を兼ねてます。
ここからの温度管理を大変。
土が温度が25℃を超えないよう、10℃を下回らないようビニールハウス内の気温を調節する。
一日に何度かビニールハウスの開け閉めをしなきゃならないので週末ファーマーにはちょっと無理。なのでまたしてもスタッフの萩谷さんにお任せ。萩谷さんに感謝!
土の温度を管理するため接触式の温度計をセットしてます。
これで種蒔き完了。
これから先、稲はどんな風に成長していくのか楽しみ。
次回は3月30日。
乞うご期待!